在東京ベルギー大使館からご提供いただきましたレシピです。バラエティ豊かなビールと言えば、ベルギー。これは、ブリュッセル近郊だけに生息している菌で自然発酵させた、「ランビック」という種類の酸味のあるビールを使っています。
ベルギーでは、フランス語、フラマン語のどちらの言語圏でもミートボールはフラマン語の「バラケス(Ballekes)」で親しまれ、よく食卓にのぼるのだそうです。ほんのりとしたビールの苦みと酸味が隠し味になった、柔らかい、とっても優しい家庭の味です。
Ballekes au lambic/Ballekes met lambic (ランビックビールソースのミートボール)
材料(4人分):
- 仔牛肉のひき肉 350g(仔牛が手に入らなければ牛ひき肉で代用)
- とりひき肉 100g
- 豚ひき肉 250g
- 食パン 2枚
- ランビックビール 250ml
- オリーブオイル 200ml
- バター 50g
- 溶きたまご 1個
- 塩、胡椒、ナツメグ 適宜
- パセリのみじん切り 2さじ程度
- エシャロットのみじん切り 1個分
- にんにくのみじん切り 1片分
- 薄力粉 20g
- レモン汁 1/2個分
- 砂糖 1つまみ
手順:
- 食パン(白い部分のみ。耳は使わない)を小さく切り、ランビックビール4さじほどに浸す。少し時間をおいてから、パンをしぼって余分な水分を抜く。
- 手順1の合間に、焦げつかないタイプの中華なべにオリーブオイル2さじを熱し、バター20gを加えてからエシャロットとにんにくのみじん切りを入れ、透明になるまで炒める。
- 大きめのボウルに1と2、上記3種類のひき肉、溶きたまご、塩、胡椒、ナツメグを入れ、よく混ぜる。
- 薄力粉に指をつけてから8つのミートボールに成形する。この際、固く圧縮しすぎないように気をつける。
- 適量のオリーブオイルとバター1さじを厚手の鍋に熱し、ミートボールを置き、残りのビールとレモン汁1/2個分、砂糖を1つまみ入れる。ふたをし、弱火で30分ほどコトコトと煮る。
- ミートボールを取り出し、フォイルをかぶせて保温する。
- 5のソースを強火で半量ほどになるまで煮詰めてから、網で漉しながらボウルに移す。バターを入れ、よくかき混ぜてクリーミーなソースにする。
- ローストポテトとレタスの芯に酢を少し乗せたものを添えて提供する。
追記:ベルギーではチコリが多く生産されていて、よくいただくそうです。写真のアンヌマリー・ドゥ・バッソンピエールさんのお料理では、チコリの炒めものが添えられていました。右側の白菜っぽいのがチコリです。チコリのクリーミーな食感とほんのりとした苦みがビールソースによくあいます。
追ってドゥ・バッソンピエール家での取材をもとにしたベルギー食文化の記事が掲載されます。なぜベルギーにはあんなにたくさんの種類のビールがあるのか?乞うご期待。